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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年11月16日土曜日

追憶 434

それは夏祭りの時期だった。
わたしの住む地域では、毎年地元の住民だけでこじんまりとした盆踊りが催される。
それは出店も出ないような小さな小さなお祭りである。
この時期になると、婦人会の人たちは盆踊りの練習に勤しんでいた。
わたしは消防団に所属していたため、櫓(やぐら)を組み立て、山から切り出してきた竹に短冊や花飾りを飾り付けて準備を整える。
幼い頃のわたしは、毎年訪れる夏祭りに何の考えも持ってはいなかったが、今のわたしは夏祭りの効果について余計なことを考えてしまう。
盆踊りをすると神様は喜ぶのだろうか?
盆踊りの時だけしか自然に感謝しない人間に救いはあるのか?
盆踊りの時であっても自然に対して感謝していない人はたくさんいるだろう…
盆踊りを踊ったくらいで、死者は天国へと向かうのだろうか?
変な疑問が頭をよぎるのである。

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