わたしは、今すぐにでも
黒い顔の絶叫から逃れたかった。
とにかく、その音が恐かったのである。
それはわたしの精神を壊してしまうのではないかと感じるほどの嫌悪感であったのだ。
これはわたしの意思ではない。
わたしは黒い顔に光の杭を打ち込もうなどとは考えていない。
しかしながら、わたしはそのように行動している。
これは大天使ミカエルの意思であろう。
大天使ミカエルの言う「正しく導く」ということの答えは、黒い顔を殺すというものであったのだろうか?
徐々に食い込んでいく光の杭を押し込みながら、わたしは状況を整理し切れずにいた。
わたしには何が正解であり、何が不正解であるのか分からなかったのである。
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