このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年11月4日月曜日

追憶 422

わたしは何があっても目の前の状況を受け入れることにした。
その意味や意図が分からなくても、それを認め、そこから学ぶことがこの状況においてわたしにできる唯一のことだったのである。

光の杭に抵抗していた黒い顔も、光の杭が押し込まれて見えなくなると抵抗することもなくなっていた。
命が絶たれるようにして沈黙した黒い顔に対して、わたしは新たに光の杭を作り出してそれを突き刺した。
光の杭を突き刺す度に猛烈な気分の悪さを感じ、わたしはゲップによって黒い煙を吐き出した。
その行為を何度か繰り返していると、気分の悪さに襲われることもなくなり、黒い煙を吐き出すこともなくなった。
それは、傷口から膿をすべて取り出したような爽快な感覚であり、とても心地の好いものであった。
わたしは安心感を覚えていた。

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