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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年8月1日木曜日

追憶 527

母親の心の中に認められるこの黒く歪んだ価値観は、その心を苦しみに対して束縛しているように思えた。
それはまるで、鍋に焦げ付いた汚れのように強固で離れ難いものである。
人は様々な苦しみ(経験や憶測によってもたらされる偏見)に対して束縛を受けている。
わたしたち人間が豊かさや幸福というものを認識しながら生きていくためには、この苦しみからの束縛を切り離さなければならないであろう。
物事を苦しみと見なすような歪んだ価値観が心の中にある以上、状況をそのように捉えてしまうのは必至である。
どのような人物であっても、世界を主観によって捉えているのであるから、その感想が自らの価値観(物の見方)に従うのは当たり前のことなのである。
人は自分自身によって人生(状況)を判断し、それを築いているに他ならない。
占い師や宗教家と呼ばれる人の中には、人生というものが初めから決まっていて、それには逆らうことができないと主張しているが、心が違えばどうであろうか?
それでも、人生は変わらないであろうか?
占いや宗教を否定する訳ではないが、そのような考え方は人生の可能性を摘み取ることに他ならないと思うのである。

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