破滅的な意識を取り除く作業を続けていると、わたしは自らの体力と精神力に限界を感じた。
その時、わたしの意識が強制的に?母親の意識から切り離されるのであった。
わたしは酷く疲れて瞼(まぶた)を開いた。
一瞬、部屋の明かりが眩しかったが、母親の心の中に存在している破滅的な意識の中にいたわたしは、当たり前のそれを愛おしく感じるのであった。
母親に実験の終了と、わたしが体験したことを簡単に告げ、その後解散になった。
わたしはそのまま横になって眠ってしまった。
母親に対して、わたしは明確な説明をすることができなかった。
それは、わたしが体験したことが、わたしには理解することができなかったからである。
状況の報告はできるのだが、それの説明にはいたらない。
わたしには母親の心の中で体験したことを母親に対して説明する責任があるだろう。
その責任を果たさなければならないと思うのである。
それから、わたしたちは毎晩のように実験を試みた。
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