様々な方向から、様々な感情が襲ってくる。
怒り、悲しみ、恐れ、怠け…
それらは、すべて破滅的な感情であった。
わたしはこの状況に恐怖した。
それは、この状況にはわたしが受け取りたくない感情しか存在していなかったからである。
わたしは破滅的な感情の刃に身体を切り裂かれているようだった。
このプレッシャーを心地好いとは思えなかった。
わたしは素直に「ここにいてはいけない」と思った。
この破滅的な感情の中にいれば、わたしの精神が崩壊しそうである。
わたしは人の感情に対して鈍感だったのだと知った。
自分自身に対しても、他人に対してもである。
それは、母親の中に存在している破滅的な感情と、わたしが抱えている破滅的な感情にはそれ程の違いがあるようには思えないからである。
しかしながら、自らが意識として人の心に触れた時には、その感覚は何倍にも膨れ上がり、妙にリアルなものになる。
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