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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年8月10日土曜日

追憶 536

母親の背中に右手が触れる直前になって、わたしは吐き気を感じた。
緊張感と共に吐き気が襲うのである。
この嫌悪感を感じて、わたしの心には母親の背中に触れるべきなのであろうか?という思いが生じた。
わたしの中の「安全弁」がわたしを消極的にさせる。
危険なことや苦しいことに首を突っ込むなと諭す。
わたしはその通りだと思った。
しかしその一方で、わたしに目的を果たせと投げ掛ける勇気があった。
わたしは自分の求めているものがどの道の先にあるのかを思案した。
わたしは安全策を取って、(自分にとって)安全な道を進むべきなのであろうか?
それとも、それが危険であり、苦しいということを知っていながら、険しい道を進むべきなのであろうか?
葛藤がわたしを苦しめた。
わたしは今までの人生において、この道の選択という場面に苦しんできた。
わたしは今までの人生において、安全な道を進むことを優先してきた。
嫌なこと、苦しいことからは逃れてきた。
その結果、わたしは苦しんだのである。



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