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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年8月4日日曜日

追憶 530

わたしたちは人類史上、最も優れた文化と教育の中に生きている。
教科書に書かれてある歴史のことならある程度は知っているが、過去の文化や教育などの事実は知らない。
口頭や書面、絵画や映像によって伝えられるが、そこには何らかの価値観が侵入しているだろう。
しかしながら、人が過去から学ぶ生き物であるのならば、現在が最も優れた時代であると推測するのである。
しかしながら、それでも人は苦しみを抱えながら生きている。
苦しみに耐え切れずに自らの命を自らの手で手放す者もいる。
それは、最先端の文化ですら、苦しみを除き去ることには失敗しているからであろう。
人という生物からは苦しみという陰の部分が消え去ることはないだろう。
それは、命を所有して自然界で生きていく以上、恐怖の感情は必要不可欠であるからである。
苦しみを除き去ることはできないかもしれないが、それを原動力に変える方法はあるはずである。
苦しみをコントロールすることが、苦しみを苦しみとして存在させない方法なのではないだろうか?

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