わたしが感じたことを母親に伝えることによって、母親の心が破滅的な意識(苦しみ)から離れることができれば良いのである。
しかしながら、そうはいっても、わたしには母親の心の中に存在している破滅的な意識の全容が見えなかった。
全身に入り込んだ破滅的な意識は苦痛以外の何ものでもなかった。
先程から強烈な頭痛と吐き気がわたしを苦しめていた。
わたしは何と無く、それらの感覚を気に掛けるようにして意識を合わせてみた。
すれと、胸の奥から何かが込み上げて喉元に詰まるような感覚があった。
喉元に詰まる何かがわたしを更に不快にさせた。
出そうで出ないくしゃみのように、喉元に詰まるそれはわたしを焦(じ)らした。
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