人を殺した人は、人を殺したことから学び、人に殺された人は、人に殺されたことから学ぶのである。
そのような体験をしなければならない人は、そのような体験からしか学ぶことが出来ないのだ。
この世界に、無駄は存在しない。
無意味なことも、理由のないことも存在しないのである。
わたしは彼女達に例え話をすることにした。
"例えば、わたしが今からあなた達を殺します。残念ながら、わたしはあなた達を簡単に殺すことが出来るのです。それでも”神”が救ってくれると思いますか?"
彼女達は、わたしの言葉を冗談として受け取った。
顔には笑みが浮かんでいる。
わたしがそのような行為に及ぶことはないと高を括(くく)っているのである。
常識的に考えればその通りである。
しかしながら、わたしは頭の中で、本気で彼女達の殺し方を考えていた。
どうすれば簡単に素早く二人を殺すことが出来るだろうかと思案していたのである。
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