わたしは、彼女達を哀れんだ。
特に、若い女性に対して、哀れみの気持ちが強かった。
それは、以前にわたしが指摘した矛盾に答えを見出すことが出来ないにもかかわらず、未だに同じ活動を続けているからである。
”この世界に救いはあると思いますか?”
若い女性が話の流れを断ち切って、唐突(とうとつ)にわたしに問い掛けた。
彼女は、”神”の話をしたいのだろう。
話の流れを終末論へと向かわせたいのである。
”そんなものは無いと思いますよ”
わたしは即答した。
わたしの回答に対して、若い女性はまたもや同様を隠した。
”なぜですか?”
若い女性が多少向きになって質問を重ねたのは、やはりわたしの回答を理解することが出来なかったからである。
”この世界には因果の仕組みってのが存在しているからだよ”
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