光の天秤 -自叙伝-
このブログについて
自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。
2017年5月26日金曜日
追憶 1692
白い象は紅い絨毯(じゅうたん)のようなものを羽織っているが、その先端の無数の総(ふさ)に鈴が結ばれていた。
白い象は歩いている訳ではなく、滑るようにして渓流を横切るように移動しているが、紅い絨毯の先端が揺れて鈴が音を立てているのであった。
その周りにたくさんの子ども達が楽しそうに走り回っていて、笑い合っているのである。
白い象はそんな子ども達にも、わたしにも関心が無いような態度であり、それはまるで、樹木に戯(たわむ)れる小鳥の群のようであった。
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