このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2017年5月12日金曜日

追憶 1678

わたし達一人一人が、古い自分を殺さなければならない。
それは、野蚕(やさん)が幼虫の姿を捨てて、暗闇の中の一筋の光を求めて懸命に羽ばたくように、わたし達も先の見えない人生を不慣れな新しい自分で進んでいく必要があるのだ。
野蚕が幼虫の姿を捨てなければ、桑の葉を食い尽くしてしまうか、秋に葉と共に落ちてしまい、蟻の餌になってしまうだろう。
生命は、季節に合わせて古い自分を殺し、新しい自分を生きるのである。
それが理である。
理に反することは、豊かさに反することだ。
ならばわたしは、自分を殺そう。

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