生臭い息と、彼等の声を聞かされていると、腹の中に黒いものが蓄積していくような感覚を得た。
腹の中に蓄積していく黒いものによって、わたしは餓鬼を思い浮かべるのであった。
蛙のような何かは既に黒いものを大量に喰らっている。
しかし、それでは満たされないのである。
蛙のような何かの喰らっているものには”栄養”が無いのであろう。
”栄養”が不足しているために、満足することが出来ないのだ。
満足することが出来ないために、更に求めるのである。
飢えの連鎖が生じているのだろう。
下劣なものばかりを喰らっているために、満たされないのだ。
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