簡単に言えば、この世界においては、すべての存在は苦しまなければならないということである。
人は苦しみによって甘えを手放す。
甘えを手放すことによって、無知を改善する。
無知を改善することによって、誤解が解ける。
誤解が解けることによって、矛盾が消滅する。
矛盾が消滅することによって、苦しみが成長という意味を成すのである。
苦しみを受けることがなければ、この過程は存在しないであろう。
苦しむことがなく、ただ満たされるのであれば、何も成さずに安堵(あんど)することになるだろう。
多くの人はただ安堵することが出来れば満足かも知れないし、苦しみから成長までの過程に価値を見出すことが出来ないかも知れない。
結果を求めはしても、過程は蔑(ないがし)ろにする。
そのために、次に同じ問題が生じた時には、同じように苦しまなければならないのである。
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