蛙のような何かに飲み込まれた彼等が光を得るためには、先ずは影を得なければならなかった。
	
	それは、暗闇の中でこそ光を知ることが出来るからである。
	光の中では、光を認識することは出来ないのだ。
	それに、光の意味を理解することも出来ないであろう。
	そのために、影を得る必要があるのだ。
	光の十字架を握ると、光に照らされた暗闇のように、わたしの心からは悲しみの感情が消え去った。
	悲しみの代わりに、喜びが溢れていた。
	わたしは喜びの感情に従って、光の十字架を蛙のような何かに投じた。
	
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