わたしは身じろぎせずに、身じろぎしない雌鹿の美しい瞳と向き合った。
しばらくすると、雌鹿の姿が透き通って消えた。
わたしは雌鹿もアメウリノミコトの一つの姿なのではないかと思った。
わたしは何だか嬉しくなって、挨拶をして山を降りた。
帰宅すると、忘れないようにアメウリノミコトの名前を書き置いた。
そして、わたしはその名前の意味を考えた。
アメウリノミコトから名前を聞いた時、わたしの脳は”雨売りの尊”という変換をした。
雨は生命の源であり、山の象徴だと思ったからである。
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