時間の力は強力である。
	
	
	Nの心(考え方や価値観)が次第にわたしから遠ざかるのを感じる。
	少しずつ、常識に犯されていく。
	それは、わたしとの時間が減り、常識を信仰する人達との時間が増えたからである。
	わたしが正しいということを言っているのではない。
	すべての価値観が正しく、すべての価値観が間違っているのである。
	わたしの立場としては、Nには常識に染まって欲しくない。
	それは、常識に染まったわたしは、21歳くらいの頃に自殺を考えたこともあるからだ。
	わたしにとって、常識的な考え方や価値観は苦痛に違いないのである。
	その経験から、わたしはNをその道へ進ませたくはないのだ。
	しかし、これはわがままであろう。
	わたしは常識的な考え方や価値観に触れてみて、それがどのようなものであるのかを学んだ。
	Nはまだ、それを学んでいないのである。
	そのため、学ぶ必要があるのだ。
	それを学ぶためには、わたしの考え方や価値観からは離れなければならないだろう。
	
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