”箱”を壊すということは、現状を壊すということでもある。
	
	
	現状とは、現状の心境が作り出した心地好い場所なのだ。
	自らのトラウマと向き合わないようにしてようやく手に入れた安定なのである。
	Nがわたしに心の安定をもたらしたことは事実である。
	わたしはNに救われている。
	それは大切な心の支えであり、重りでもある。
	現状のわたしは、Nの協力を得て安定していると言えるだろう。
	それを取り除くということは、心の安定を手放すということであり、簡単なことではないのである。
	わたしはNとのフィーリングの中に自分自身を見ていた。
	前世の記憶では、わたしはNと同じ時代に生きていた。
	そこで、様々な立場を経験し、様々な感情を知った。
	わたしはNを自分であるかのように思っているのである。
	漠然とではあれ、Nの魂とわたしの魂は元は同じものであったような感覚がわたしの中には存在しているのである。
	
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