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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年8月14日日曜日

追憶 1434

Nがバイトに慣れ始めた頃、バイト先の経営者の奥さんの話をするようになった。
Nは奥さんのことを尊敬しているような話しぶりである。
その頃から、Nの考え方が奥さんの価値観に傾倒しているように感じられた。
わたしはNから奥さんの話を聞いた時に寒気を感じた。
それは、黒い靄(もや)に覆われているような感覚であり、お金に対する欲求のようなものを強く感じたのである。
世間には良くいるタイプの人間であろう。
しかしながら、わたしとは正反対のタイプである。
お金に対する不安やトラウマを感じさせた。
わたしは生まれてこのかたお金に困ったことがない。
必要としなかったのもあるだろうが、とにかくお金を拾うのである。
どこに行ってもお金が落ちている。
財布を拾うことも度々あるが、それは近くの目立つ場所に置いておく。
本当はいけないことだが、現金だけが落ちており、周囲に落とし主がいない場合は使っている。
つい先日も川の上流からお金が流れてきた。
わたしには、お金の価値が理解できない。
それを求める気持ちが小さいのである。

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