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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年8月12日金曜日

追憶 1432

わたしに会うことによって、変化に支障をきたすこともあるのだろう。
新しいものを得るためには、古いものを手放さなければならないのである。
Nにとっての古いものが、わたしなのであろう。

新生活に落ち着きを得た頃、Nはバイトを始めた。
Nは日曜日にバイトを休み、わたしのために時間を用意してくれた。
バイト先でも様々な出会いがあったのだろう。
わたしはNの微妙な心境の変化に気付いていた。
そして、以前にも増してNの身体や心には、黒い粘着質のものがまとわりついていることにも気が付いていた。
目の下の隈(くま)が色白の肌に目立っていた。

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