このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年8月11日木曜日

追憶 1431

ある時、Nがわたしに言った。

”疲れてるだろうから、毎週会いに来なくても良いよ”

それはNなりのわたしに対する気遣いであったのかも知れない。
それは、独りの時間や友人との時間が欲しいという訴えであったのかも知れない。
わたしはNの言葉について自分なりに懸命に考えて、次の週末は会いに行くことを辞めた。
わたしの心の中には、Nと一つに成りたいという思いがあった。
思い付く方法は、共に時間を過ごすことによって、理解を深め合うというものであった。
そのため、わたしがNに会いたいという気持ちを抑えることは簡単なことではなかった。
Nの心は変化の中にあったが、わたしを否定するものではなかった。
新しい状況や環境に対して、一生懸命に順応しようとしているように思える。
それに力を使っているために、わたしに対しては以前のように力を使えないでいるように感じる。
Nは”大人”に成りつつあるのだろう。

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