ポテトは、白の毛並みをしたホーランドロップイヤーという種類のウサギである。
掌(てのひら)に収まる程の大きさであり、とても愛らしかった。
わたしたちはポテトによって癒しを与えられたことで喜び合った。
わたしはNの寂しさを紛らわすためにポテトを買い与えた。
そのため、ポテトの世話はNがするものだと思っていたが、一人暮らしであるために話し合いの結果、わたしが世話をして、土曜日に連れて会いにいくことに決めたのである。
ポテトはわたしたちの疲れを癒し、ひび割れも目立たなくなったように思えた。
しかしながら、ひび割れは目に見えない形で進行していたのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿