しかし、それは目の前のガブリエルと名乗る天使の存在を信じないということではない。
自分自身で経験しているのだから、それを否定することはできないということだ。
ガブリエルと名乗る天使は、自分自身が鎖に繋がれていた悪魔であったことを告白した。
わたしは悪魔や天使に対して深い知識を持たないが故に、その説明を素直に受け入れた。
しかし、天使と悪魔は別の存在であるという程度の認識は持っていたので、その認識が覆ることは新鮮であった。
すべての場合ではないだろうが、悪魔の本質が天使であるということである。
わたしはこの理論を簡単に受け入れることができた。
それは、人間であれ、何らかの苦しみを経ることによって心の状態が歪んでしまうからである。
何らかの問題を抱えることによって、人が苦悩してネガティブな状態にあるのも、ある意味これと同じ原理なのではないかと思ったのだ。
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