「ありがとう」
彼等のわたしに対する言葉である。
「良かったね」
わたしは心の中でそう返答した。
とにかく充実した瞬間であった。
感謝の気持ちによって、すべての苦労が報われたように思える。
わたしのやったことは、きっと良いことである。
相手が心から感謝することが、人の行う正しさなのではないだろうか?
他人に何かをしてもらえば、感謝の気持ちを送らなければならない。
そうでなければ、相手は苦労が報われることがなく、そこに充実感を得られない。
充実感が得られないのであれば、やる気は起きないのである。
多くの人は感謝という当たり前のことすらできていないが、やってもらって当たり前だとする乞食根性(こじきこんじょう)は手放すべきである。
彼等の姿が光の先に消えると同時に、天から降る光も消えた。
0 件のコメント:
コメントを投稿