死体のように身動き一つしない彼等は、天から降る光によって持ち上げられた。
	そして、そのままゆっくりと上昇を続けた。
	わたしはその光景を美しいと感じ、そこに感動を覚えているのである。
	彼等は光の先へと向かうのであろう。
	天国という場所が存在しているのかは分からないが、光の先には何らかの世界が存在しているのではないかと思える。
	彼等は苦しみから解かれて向かうのであるから、そこにはきっと何らかの建設的な世界(状態)があるのだと推測するのである。
	すると、すべての人が薄目を開けた。
	皆、優しい顔をしていた。
	先程の阿鼻叫喚とは対照的な印象である。
	彼等はわたしを見つめたが、その頬を涙が伝った。
	
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