このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年1月19日日曜日

追憶 498

それがわたしにしがみつく力を強めた時、わたしの中には憐れみにも似た感情が生まれていた。
わたしは自分自身の感情の変化に喜んだ。
わたしはこの人間を助けたいと思っているのである。
それは、この人間のうめき声がわたしに対して助けを求めるものであると、心が認識したからであるだろう。
助けを求められて助けないのは名折れである。
わたしはそのような生き方はしたくない。
助けられるかどうかはやってみなければ分からないが、それを試みずに立ち去ることなどできなかった。
その時、わたしは胸の奥が温かくなるような感覚を得た。



0 件のコメント:

コメントを投稿