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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年1月17日金曜日

追憶 496

わたしは自分自身の中に存在している恐怖の根源を探して歩き始めた。
それは、自意識ではなく、無意識の内に歩が進むのである。
暗闇の中を恐怖を頼りに進んで行く。
すると、足元に赤黒い何かを認めた。
わたしは目を凝らしてそれに注目する。
すると、それが皮を剥かれた人間であることが理解できた。
それは丸めた背中を向けて倒れていた。
わたしは恐ろしさと吐き気に襲われ、その場に嘔吐した。
すると、目の前の皮膚を無くした人間が鈍いうめき声を上げながら身をよじった。
その姿はとても苦しそうである。
次の瞬間にそれはわたしに顔を向けたが、そこに眼球は無かった。

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