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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年1月16日木曜日

追憶 495

ここはとても暗い場所である。
太陽の去った夜空にも銀河の輝きが存在するが、ここには一切の光が無いように思える。
ただ、黒が視界に広がっていた。
これが視界なのかも分からなかったが、わたしはただ黒を認識していたのである。
身体が鉛のように重たい。
身動きするのも億劫(おっくう)である。
その時、わたしは自らの中に恐怖が存在していることに気が付いた。
わたしは何かに対して怯えているのである。
この暗闇が怖いのだろうか?とも考えたが、目の前にあるのはただの暗闇であり、わたしを恐怖させる原因にはならなかった。
わたしは、この状況における唯一の手掛かりに対して意識を集中した。
そうすれば、この状況を打開することができるのではないかと考えたのである。


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