穏やかな心によって状況を眺めると、見えてくる景色も変わってくる。
状況に対して冷静に考えを巡らせることによって、自分自身がどうすることが最も合理的であるだろうか?という思考が芽生えるのである。
怒りの中にある心には、このような思考は築けない。
怒りの中にある心には、問題を解決する力は無いのである。
水に溺れないためには、慌てずに口を閉じることである。
ただ、それだけで良い。
目の前の状況に対して、わたしは冷静さを取り戻していた。
大きく息を吸い込み、それをできる限り時間をかけて吐き出した。
扉に掛けた手が以前にも増して力強く感じた。
わたしは力一杯に扉を引いた。
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