すると、人影の口の中から黒い煙のようなものが溢れ、それがゆっくりと上昇して消えた。
黒い煙のようなものが消えた後、人影の胸の辺りが輝き出し、やがては全体が眩(まばゆ)い光によって包み込まれた。
光によって包み込まれた人影は真っ白な人の形をしたものになった。
わたしは、それを抱き締めたくて仕方がなかったので、自らの心に従ってそのようにしたのである。
白い人の形をしたものを抱き締めると、何とも言えない充足感を得ることができた。
安心感が溢れ、まるで暖かいベッドの中にいるようである。
この充足感は、白い人の形をしたものが感じているものであるだろう。
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