多くの人の中に存在している常識はある種の偏見の塊である。
それは、人に歪んだ正義感を植え付けてしまい、その本質を見極める正しい心を育むことはない。
正義を守るために悪を痛め付けるのである。
悪を痛め付けることが正義なのか?と疑問を抱くのは、わたしが少しはまともになったからだろう。
幼い頃のわたしは、戦隊ヒーローに憧れていた。
しかしながら、今のわたしは戦隊ヒーローが卑怯者にさえ思える。
悪役の目的は世界征服?にあり、戦隊ヒーローはそれを阻止しようとしている。
悪役は手下を従えて戦隊ヒーローと戦うが、戦隊ヒーローが手下を打ち負かしてしまえば、一対五という構図が出来上がる。
悪役が諦めることがないことや、強敵であることを考慮しても、わたしにはそれが心地悪く思えるのである。
この世界は闘いの場所であり、物事の優劣を決めなければならないことは理解しているつもりである。
わたしの考えは甘いのかもしれない。
しかしながら、正義が悪を定め、それを痛め付けることが本当に正しいことなのか?ということを考えずにはいられないのである。
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