このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年9月22日日曜日

追憶 379

天から降り注ぐ光に照らされた白い人影は、まるで蛍光灯のように自身が発光するように輝いていた。
わたしはその光が美しいと感じて感動を覚えるのであった。
すると、ふと白い人影が重さを失い、わたしの腕を離れようとしているのに気が付いた。
それはまるで風船のように簡単に、わたしの腕を離れて宙に漂った。

「ありがとう」

わたしは、心の中に声を聞いた気がした。
気のせいだったかもしれない。
しかしながら、わたしの心は喜びを感じて嬉しかったのである。
わたしは良いことをしたと思う。
それは身勝手な判断であるのかもしれない。
しかしながら、心が喜んでいるのだから、わたしがしたことはきっと良いことなのである。
今はそう信じたい。
わたしはこれまでの人生で、人に迷惑の掛かる悪いことを散々繰り返してきたから良く分かる。
わたしが人影に対して行ったことは決して悪いことではないと。
それが良いことである可能性が高いことを。

0 件のコメント:

コメントを投稿