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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年9月18日水曜日

追憶 375

わたしは相当疲弊(ひへい)していたが、それよりも高揚する気分の方が勝っていた。
気分が高まれば、疲労は何とかなるものである。
わたしは右手を宙に伸ばして、人差し指と中指によって一筋の線を描き、そこに光の杭を生み出した。
それを掴んで人影を見る。
わたしはこれからこの杭を人影に突き刺さなければならない。
このような意思が心の中に芽生え、わたしはその意思に従って事を成した。
鈍い音がして光の杭が人影の胸を貫いた。
わたしは再度光の杭を作り出すと、それを人影に突き刺す。
それを何度か繰り返し、眉間、両胸、腹という具合に光の杭が配置された。

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