苦しみながらも走り続けていると、その状態が苦しくなくなるという瞬間が訪れる。
それはランナーズハイと呼ばれる現象であるが、わたしの中では走ることに対する苦しいという感覚が苦しいという感覚として限定されることはなかったのである。
最後の方は走ることが楽しいとさえ思えていたのである。
わたしには苦しいことが苦しいことだけで成り立っている訳ではないと思えるのである。
物事の中には、人が決め付けているもの以外の性質も含まれている。
もしも、苦しいことが苦しみだけによって成り立っているのであれば、それを苦しみ以外の感覚によって感じることはできないであろう。
それに、人それぞれに苦しいことが違うという矛盾にも対応することができなくなってしまうのである。
結局は、「ものの見方(価値観)」というものがそれを自分にとってどのようなものであるのかを決めるのである。
それを苦しいと思い込めば、それは苦しいものである。
それを楽しいと思い込めば、それは楽しいものなのである。
人は思い込みをコントロールすることが重要なのである。
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