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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年9月1日日曜日

追憶 358

普段の瞑想によって静寂に至る時のように、わたしは自らの心を静めるように努めた。
静寂を探して進んで行くが、すぐさま怒りの感情によって引き戻されるということを繰り返していた。
怒りの感情の支配下にある時には、心のコントロールは途轍(とてつ)もなく難しいものである。
人の心にとって、怒りの感情というものは大敵であるといえるだろう。
心を乱す感情の中でも、怒りの感情というものは特別な力を持っていると思えた。
怒りの感情によって、心のコントロールが全くもって思い通りにならないのである。
普段、わたしは自らの心の中に存在している静寂に対して、ある程度の確立で入り込むことができていたし、そのコツを掴んでいると思っていた。
しかしながら、それは、穏やかな海で舟を接岸するように優しいものだったと、わたしはこの時になって気が付いた。
「あんなもの」はただの練習に過ぎなかったのである。

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