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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年9月3日火曜日

追憶 360

わたしはマラソンは嫌いである。
何のために人はただ走るのか分からないからである。
マラソンに対して明確な目的を見出すことができるのであれば、わたしはマラソンを好きになることだってできるかもしれない。
しかしながら、わたしにその目的を見出すことは難しそうである。
学生の頃、体育の授業で嫌嫌ながらもマラソンをしていた時に、わたしは一つだけ大きな学びを得たことがあった。
人というものは習慣に対して好意を持つという性質があるように思える。
それが嫌嫌ながら始めたことであるにしても、それを続けている間に楽しくなる、好きになるということがあるだろう。
初めは興味の無い、もしくは嫌っていた相手であっても、共に過ごす時間が増えることによって、相手に対して何らかの好意を持つということはある。
人というものは苦しみの中にあっても、それに慣れることができると思うのである。
マラソンは初めは何の苦しみもないが、走っていると精神的にも肉体的にも苦しくなってくる。
しかしながら、その苦しみに耐え、次第にその状態に慣れてくると苦しみは消えて楽しさが溢れてくることがある。

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