このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年3月7日木曜日

追憶 380

わたしは女の中に人の心の闇を見た。
それは、とても冷たく、とても暗いものであった。
それはわたしの心の中に存在している闇と同じ性質を持っていた。

わたしは今までの人生において二度、怒りの感情に飲み込まれてしまったことがある。
小学六年生だったわたしと、高校三年生だったわたしだ。
小学生のわたしは、些細なことで友人と口論になった。
その原因はわたし自身にあった。
わたしのいたずらに友人が腹を立てたが、それに対して逆上してしまったのである。
何とも理不尽で頭の悪い対応であるが、それが事実なので仕方がない。
わたしは怒りの感情に捕らわれ、ずっとそのことばかり考えていたのである。
当時のわたしは、怒りの感情から抜け出す手立てを知らなかった。
ただ、怒りに任せる以外に方法はなかったのである。
わたしが悪いにもかかわらず、当時のわたしは友人のことが嫌いで仕方がなかった。

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