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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年3月2日土曜日

追憶 375

女にはその破滅的な思想に取り憑かれてしまう原因があった。
それが何であるのかは具体的には分からないが、女にとっては苦しい記憶であったに違いない。
人は状況を通じて自らの心を確認している。
どのような状況にも「色」を塗るのは自分自身であるのだ。
状況によって心が左右されるのは残念ながら言い訳でしかない。
状況がどのような顔を見せても、本来、それが人の心を変えることはできないのだ。
いくら自分自身の人生であっても、その心まで侵入することは許されてはいないのである。
女が苦しみを感じ、結果として怒りに捕らわれてしまったのは、状況が苦しみを所有していたのではなく、女の心の中には既に苦しみの感情が存在していたからであろう。

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