季節は真夏である。
しかしながら、山頂のキャンプ場は秋を思わせる気候であった。
流石に皆薄着であったため、河原で野宿という訳にもいかず、一旦車に戻って眠ることにした。
全員が寒さと疲れでダレていたが、女の子たちはとてもしんどそうだったのでそのまま帰すことにした。
女の子たちを見送った後、男三人は再び川原に戻り、焚き火の側で横になってアウトドアの気分に浸った。
一種の憧れである。
焚き火が弾く音と川の流れがわたしたちを繋いでいた。
わたしたちは川の字になって横になり、眠りが声をかけるのをただ待っていた。
川原の石は硬くて冷たく、とてもリラックスしては眠れそうになかった。
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