このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年3月15日金曜日

追憶 388

光の杭が放つ輝きを見て、女はギョッと目を見開いてわたしを睨(にら)んだ。
そこには、怒りと恐怖が入り組んだ感情があった。
わたしは女に光の杭を再び投じるための体勢を整えたが、その雰囲気を察した女は高速で移動を始めた。
それはまるで宙に浮いて滑るようなスムーズな動きである。
女は奇声を発しながら結界の周りを物凄い速度で移動している。
わたしはそれを射抜こうと心みるが、動体視力では到底捉えられそうにもなかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿