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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年4月19日木曜日

追憶 2020

彼等が光に帰ると天が閉じて、わたしは独り暗闇の中に取り残された。
わたしはすぐに、それが瞼(まぶた)の裏側だと気が付いた。
意識は集中からの解放によって脱力している。
わたしは穏やかな心地で瞼を開けた。
すると、そこには合掌(がっしょう)し、瞼を強く結んだ老女が座っていた。
わたしには、笑いを堪(こら)えることが出来なかった。
笑い声と共に老女の名前を呼ぶと、老女は驚いたように瞼を開けた。
そして、まじまじとわたしの顔を見ている。
老女は以前にも光の仕事を体験したことがあるので、わたしの反応を見るのは初めてのことではない。
話を聞くと、申し訳なく思っていたそうだ。

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