それは、光る十字架となった。
	
	わたしはそれを”争い”に投じた。
	悲鳴によって、わたしの身体は揺さぶられた。
	光の十字架は、大蛇の胴体に突き刺さっていたのである。
	大蛇は天狗に絡ませた太い胴体を器用に外すと、光の十字架に噛み付いて球体を作った。
	内側からの光で大蛇の身体からは黒い煙のようなものが追い出されていた。
	光によって、大蛇の中の毒気(破滅的な感情)が浄化されているようである。
	黒い煙のようなものが頭上の集まると、そこに再び光の十字架を投じた。
	それは光の煙となり、高い場所に輝く場所へと帰った。
	そして、大蛇は動かなくなった。
	
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