このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2017年2月16日木曜日

追憶 1620

わたしは、原始的な生活を理想としているのではない。
目には見えないが、きっと誰にでも感じることができる何かを大切にして欲しいのである。
そうすれば、幸せになれるかは分からないが、豊かさへと近付くことができるのではないだろうか?
わたし達は、物質主義を基盤とした資本主義に傾倒し過ぎているような気がしてならない。
わたしは真鯛の養殖を生業(なりわい)としているが、真鯛をただの金儲けの道具として考えたことはない。
わたしは真鯛の命を奪う業(ごう)を背負い、感謝を忘れずに苦しみながら生きるのである。
精神の存在を忘れてしまうのであれば、肉体は滅びに向かうだろう。
精神と肉体は一つの存在なのである。
霊的な存在を信仰する必要はない。
信仰とは、一方的なものであるからだ。
一方的な信仰は、人の弱さを媒体(ばいたい)として、やがて宗教的な儀式に向かうからである。
わたし達は、肉体と精神、苦しみと喜び、そして、死と生と共に生きるのである。

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