Rには飽きっぽいところがある。
景色にも余り興味がない。
同じ道であっても、帰り道は別の景色となる。
わたしにとって、それは楽しみであった。
しかしながら、Rにはそのことが分からないのだろう。
すぐに飽きてしまったようだ。
わたしは樹木の名前を教えることによって知識を得させようとしたが、食い付きはいまいちである。
その時、Rが何かを発見して、わたしを呼んだ。
Rが指差したのは、100円を入れると音声案内が再生される機械であった。
わたしはうんざりした。
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