わたしが許さないのを理解して、Rは母親であるHに助けを求めた。
視線を交わした時、Hはわたしの意図を理解したようである。
わたしと同じように、HもRの要求を退けた。
道が断たれたことを悟ったのか、Rは大人しくなった。
それは、諦めと不貞腐れが混ざり合ったような感情であったと思う。
そこでわたしは、Rに周囲の景色を楽しんでもらおうとして話を振ったが、余り興味は示さなかった。
わたしは無理に好きにさせようなどとは思わない。
今のRには楽しむ程のスキルが無いのである。
今回は、習慣の修正に重点を置けば良い。
すぐに変わることなどできないのである。
変わるための一歩であれば良いと思い、それ以上を求めることはなかった。
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