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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年5月25日日曜日

追憶 624

Kの背中から漏れる光に触れると、温かな気持ちと共に、なぜか緊張感が心に溢れている。
わたしは高鳴る胸を気に掛けないように努め、その感覚に従うようにして瞼(まぶた)を閉じた。
視界を絶った世界にもKの背中は存在していた。
暗闇の中にKの背中だけが浮き出ているような光景である。
やはり、それは淡く光を放っていた。
しかしながら、先程と違うところがあった。
それは、背中の中に何かが見えるということである。
背中の中、光がある場所に白い何かが確認できた。
わたしはそれが気になり、目を凝らすように意識を集中した。

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