光の天秤 -自叙伝-
このブログについて
自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。
2014年5月18日日曜日
追憶 617
我に返ったわたしは、この黒い人たちに対する哀(あわ)れみが溢れてくるのを感じていた。
わたしはこの人たちをこの暗い穴の中から救い出さなければならないのである。
そう思った時に、わたしは自らの指先が空中を指すのを見た。
空中に差し出された指先が一筋の線を引けば、そこには光の杭が生み出される。
暗闇の中では、その輝きは目に痛い程であった。
わたしは光の杭を掴み、それを穴の中へと投げ放った。
光の杭は一直線に黒い人たちへと向かい、その輝きを人々に照らした。
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿