光の柱が天に納まると、わたしはKの心から弾き出されるようにして瞼(まぶた)を開いた。
そこにはKの背中があったが、わたしは何とも言えない充実感によってその当たり前の景色を眺めていた。
すると、背中が仄(ほの)かに光を放っているように見えた。
心に向き合うまではこのような輝きは確認できなかったはずである。
わたしがKの心に触れることによって何らかのスイッチが入り、このような状態になったのではないかと推測される。
わたしには、この光が何を意味しているのかは分からなかったが、光を放っているということは良いことなのではないだろうか?
わたしはこの光の正体を確かめたくなって、それに手を伸ばした。
0 件のコメント:
コメントを投稿