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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2019年5月5日日曜日

追憶 2401

自力で歩くことの出来ない成人男子を運ぶのは大変なことである。
彼の腰の痛みも考慮(こうりょ)しなければならないからだ。
玄関から部屋に向かうと距離があるので、勝手口から入ることにした。
母親に彼の履物を玄関に運ぶように頼み、狭い勝手口から大人三人で入室した。
その後、父親も玄関へと向かった。
なんとか部屋に到着すると、彼を中央に座らせる。
座るといっても、真っ直ぐに座ることは出来ない。
匍匐前進(ほふくぜんしん)の第三匍匐のような姿勢で座るのが精一杯のようであった。
それ程に痛みが激しく、辛いものなのである。
わたしは挨拶(あいさつ)もそこそこに、仕事に取り掛かった。



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